配当金って?
株の配当金とは、企業が儲けたお金を株主に還元することです。
株主は、お金がもらえるって話です。
銀行に預けていると【利息】がもらえますが、株を買うと【配当金】がもらえます。
株を買うと、あなたは【株主】になります。
企業への出資者ということですね。
企業が利益を獲得したら、出資者である株主へ「配当金」という形で還元します。
「儲かったからお金で還元します」ってことですね。
たくさん出資していれば、それだけ配当金も多くなりますが、一般的な投資金額なら、ちょっとした【お小遣い】程度になります。
配当金だけで生活している資産家もいるほどです。家賃収入で暮らす「大家さん」のようなことを株式投資でもできるということですね。
では、配当金って
いったい【いつ】【いくら】もらえるのでしょうか?
配当金ってどのくらいもらえるの?

配当金は【いくら】もらえるのでしょうか?
ひとことで言うと、【銘柄による】です。
銀行の利率も、それぞれの銀行によって異なりますよね。
ネット銀行の方が少し高かったりしますが、だいたい同じくらいの利率です。
銀行の利率はどこもだいたい同じくらいですが、株の場合は、結構違います。
配当金は、「1株あたり○○円」という形で分配されます。
配当金が100円で、株を100株持っていたら
100円×100株=1万円になります。
例をあげてみましょう。
トヨタ自動車(銘柄コード7203)
■2019年3月期
中間配当100円、期末配当120円、合計220円
中間配当とは、中間決算のときに還元されるもの。
期末配当とは、本決算のときに還元されるもの。
トヨタ自動車の場合、年に2回配当が出たということですね。
合計で220円ですので、100株持っていれば2万2000円もらえたということです。
このように、中間配当と期末配当の年2回の配当金がでる企業は比較的多くありますが、年1回だけという企業もあります。
また、後述しますが【配当金が0円】という場合もあります。
「配当がゼロって?」「もらえないの?」
それでは、配当が0円といったケースについてみていきたいと思います。
と、その前に「配当利回り」という言葉を覚えて下さい。
配当利回り

配当利回りとは、投資したお金に対して、どのくらいの配当がもらえるかを示すモノです。
銀行でいうと、
100万円預けていて、1年で1万円の利息がついたら、利回りはいくらでしょうか?
1万円÷100万円=1%
ですね。
利息を投資額で割ったものを「利回り」とか「利率」っていいます。
株の場合はどうでしょう。
先ほどのトヨタでみてみると、
投資金額は、株価6500円×100株=65万円
配当金は、配当金220円×100株=2万2000円
2万2000円÷65万円=3.38%
となります。
トヨタ自動車は【配当利回り3.38%】ということになります。
銀行預金に比べて、ずいぶん高いですよね。
株の場合は、価格変動リスクや信用リスクなどがありますので、そういったリスクの分が、高い利回りとして表れています。※株の3つのリスクについて以前の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にして下さい。
配当利回りが高いから良い銘柄ということではありません。
会社によって配当に関する方針が違います。
例えば、配当金を出さずに成長のための投資へ資金を回すといった企業などがあります。
それでは、配当金が0円になる具体的なケースを見てみましょう。
配当金って必ずもらえるの?

配当金は必ずもらえるワケではありません。
投資した企業の業績が悪い場合などに「配当金0円」(無配)ということがあります。
他にも、
業績が悪いワケではないが、これからもっと成長するために資金を配当ではなく成長分野への投資に使いたいといった理由で、配当金を出さないケースもあります。
会社が、稼いだお金を【どう使うか】によるということですね。
配当優先なのか、成長優先なのか、そもそも赤字だったから今回は配当ださないといった感じです。
こういった「会社の事情」によるものとは別に、
もう1つ、配当金が出る・出ないを分ける
大事なポイント
があるのでお伝えします。
それは、
【権利付き最終日】に株を持っているかどうか
です。
まず、
配当金というのは、権利確定日に株主名簿に登録されている株主に対して支払われるものです。
逆にいうと、
株主名簿に登録されていなければ、もらえないということです。
そして、
権利確定日に自分の名前を株主として登録しておくためには、【権利付き最終日】に株を持っておく必要があるんです。
「???」
って感じになりますよね(汗)
ちょっと難しいところですが、大事なので少し辛抱してください。
最初におさえて欲しいポイントは、
「権利確定日」と「権利落ち最終日」は、同じ日ではない。
ということです。
権利確定日の前に、権利落ち最終日という日があります。
権利が確定される日に株主名簿に登録されていればいいのですが、株主名簿に登録されるまでに時間がかかるため、少し前に締め切ってしまうというイメージです。
少し前というのは、【2営業日前】です。
ちょっと分かりにくいと思いますので、具体例を挙げてお話しますね。
配当金をもらう権利をGETするには

やっぱり配当金がもらえるなら欲しいですよね。
配当金をもらうためにも、その権利について解説します。
よくある決算のケースとしては、
本決算:3月31日、中間決算:9月30日
です。
決算とは、企業の成績などをまとめるものです。
中間決算は、半年分の途中経過をまとめたものです。
本決算とは、1年丸ごと全部をまとめたものです。
トヨタ自動車を例にとってみると、
本決算:3月31日、中間決算:9月30日ですので
以下のようになります。

中間配当でみると、
9/28(月)まで株を持っておけばOKとなります。
配当をもらえる権利をGETです。
ここで1つ質問です。
9/29(火)に買ってしまった場合はどうなるでしょうか?
株主として配当をもらえる権利はあるでしょうか?
答えは・・・
「配当をもらう権利はありません」
です。
「権利確定日(9月30日)」の前に買ったのにどうして??とならないように注意しましょう。
「株主名簿に登録するのに時間がかかるので、少し前(2営業日前まで)に買わないといけない」というのを思い出してください。
もう1つ質問です。
すでに株を持っていた場合のことです。
持っていた株を、
9/28(月)に売ってしまった場合はどうなるでしょうか?
株主として配当をもらえる権利はあるでしょうか?
答えは同じく、株主として配当をもらえる権利はありません。
株を「保有」していないといけませんので、権利付き最終日が終わるまでは売らずに持っておく必要があります。
そして、
用語として知っておいて欲しい言葉がもう1つあります。
それは、
【権利落ち日】(配当落ち日)という言葉です。
権利落ち(配当落ち)とは

権利落ち日について、先ほどの例で解説します。

9/29(火)、3/30(火)のような日のことを
「権利落ち日」と言います。
文字通り、「権利が落ちた日」です。
28日までなら株主としての権利をGETできたのに、29日にはもう権利をGETできないので、権利落ち日といいます。
配当金狙いの場合には、
9/29の権利落ち日や、9/30の権利確定日に株を買っても、もう遅いので、9/28の権利付き最終日までに買うようにしましょう。
■株主としての権利が欲しい場合 → 9/28(月)までに株を買う・もう持っている場合は売らずに保有しておく。
■権利だけGETして、もう売りたい場合 → 9/29(火)以降に売却する。
銘柄ごとに「決算日」が異なりますので、自分の目当ての銘柄はチェックするようにしましょう。
どうでしょう?
少しむずかしかったでしょうか?
難しいと思った人も、
わざわざ覚えなくても最近はインターネットで検索すればすぐにでてきますので安心してください。
「トヨタ 権利付き最終日」といった感じで検索すれば、権利付き最終日などが確認できます。ぜひチェックしてみてください。
配当金っていつもらえるの?

最後に「配当金はいつもらえるのか」についてです。
早く欲しいですよね。
でも、企業側にも準備というものがありますので、そんなにすぐもらえるものでもありません。
配当金が支払われる時期は、企業によって異なります。
通常は決算の後、
【2~3か月後】に受け取ることができます。
本決算が3月末、中間決算が9月末の会社の場合
- 本決算 → 5~6月頃
- 中間決算 → 11~12月頃
に受け取れます。
配当金の受取方法
配当金はどのように受け取るのでしょうか?
「え?銀行に振り込まれるんじゃないの??」
実は、配当金の受取方法は、
証券会社の口座で、銀行口座で、郵便局の窓口で、
といろいろあります。
具体的にはこの4種類です。
- 株式数比例配分方式
- 登録配当金受領口座方式
- 配当金受領証方式
- 個別銘柄指定方式
ちょっと小難しくなるのでザックリ説明しますね。
株式数比例配分方式は、証券口座に直接入金される方法です。同一銘柄を複数の証券会社で保有している場合は、残高に応じて各社へ入金されます。
登録配当金受領口座方式は、保有するすべての銘柄の配当金を指定した銀行口座で受け取ります。
配当金受領証方式は、「配当金領収証」が郵送されてきます。それを、ゆうちょ銀行または郵便局に持参し配当金を受け取ります。
個別銘柄指定方式は、銘柄ごとに配当金を受け取る口座を指定しておき、その口座で配当金を受け取ります。
まず「どこで受け取りたいか」を考えて決めましょう。
後で変更もできます。
インターネット上で変更できる証券会社がほとんどです。変更がどのくらいで反映されるかなどは証券会社に確認しておきましょう。
「やっぱりまだ心配」という人は、証券会社のHPやサポートセンターで確認するのがいいでしょう。丁寧に教えてくれます。
NISAをされている人・これから始めようと思っているは、以下もチェックしてください。
※NISA口座で買付けた上場株式の配当金等を非課税とするためには【株式数比例配分方式】にする必要があります。
NISAについてはこちらの記事で詳しくお伝えしています。儲けが非課税になる制度ですので、一度検討してみるのもいいでしょう。
株主優待って?

株主優待とは、
企業からもらえるプレゼント
のことです。
プレゼントの内容は、自社製品や優待券、割引券などです。ギフトカード・図書カード、お米や名産品といったものもあります。
保有している株数によっても異なってきたりします。
株主優待の内容や詳細については【株式投資の基礎②株主優待って?豊富なプレゼントがもらえる♪】の記事でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

